ヒノキチオールは、化学的に非常に特異な7環構造をしたフェノール系の物質です。
天然樹木精油の中で、ヒノキチオールは青森ひば油の中に最も多く含まれており、約1〜2%含まれています。
ヒノキチオールという名前から、日本のヒノキに含まれているように思われがちですが、通常の日本のヒノキにはほとんど含まれておりません。
それなのにどうして、ヒノキという言葉が名前に付いているのかと言うと、ヒノキチオールが最初に発見された木が台湾ヒノキだったからなのです。
台湾ヒノキは日本のヒノキとは異なる樹木で、ヒノキチオールを成分として含有しています。 しかし現在、台湾ヒノキの自生数はかなり減少しており、ヒノキチオールを抽出する原料としては厳しい状況となっております。
現在、製造されている天然ヒノキチオールは、青森ひばの木を原料としたものばかりです。
ヒノキチオールは水には溶けにくい有機化合物ですが、100ppm程度の低濃度でも多くの雑菌類やカビ類、ダニなどの増殖を抑える力があります。
ごく微量で効果を発揮することから、人や動植物に対する毒性が気になるところですが、そのようなことは無く、ヒノキチオールは以前から化粧品や養毛剤に使われており、安心して使うことができます。
特に、青森ひば油由来の天然ヒノキチオールは、食品添加物(保存料)にも認可されております。
ヒノキチオール単体(純粋なヒノキチオール)では、白っぽい粉体で昇華性があります。
化学合成でつくられた合成ヒノキチオールもあり、効果的には天然ヒノキチオールと同様です。